傷害事件の解決事例 1

人物A

Rさん(20代/男性)

傷害> 暴行・傷害 とは?

事件の概要

Rさんは、社用車を運転していたところ、前方から来た自動車とのすれ違いの際にトラブルが生じ、同車の運転手と言い争いになってしまいました。
言い争いで激昂したRさんが、相手方運転手の顔面を殴打し怪我をさせてしまったため、その後逮捕状により逮捕され、20日間勾留された後、起訴されました。

被疑者段階では、犯行事実を認め、国選弁護人がついて被害者に示談を申し入れたものの、被害者はこれに応じませんでした。
示談ができていない等の理由により、担当国選弁護人の保釈請求も通らず、Rさんのご両親から当事務所に依頼があったものです。

事件の特定を避けるため、一部内容を変えて記載しております。

事件のポイント

Rさんには同種前科があり、10年前頃に執行猶予付き判決を受けているため、今回は実刑判決も予想されました。
そのため、早期に示談をして保釈されるように動き、特に情状面の立証に力を入れる必要がありました。

解決結果

検察官を通じて、Rさんからの反省文を被害者に送付するなどして、示談を再度申し入れたことにより、被害者との面談をすることができました。粘り強く交渉することで、示談が成立し、保釈が許可されました。
保釈後は、Rさんはボランティア活動に努めたほか、他の情状面も裁判官に訴え、執行猶予としては最高刑で、実刑判決とのギリギリの境い目である「5年間の執行猶予」付き判決を得ることができました。